鳥羽市の水産養殖業を裏側で支える施設のひとつに「鳥羽かき殻加工センター(鳥羽市浦村829)」があります。

水産養殖業で漁師さんたちが処理に困っていた「かき殻」や「ムラサキガイ」などの水産廃棄物を引き受けて粉末加工する設備が整った施設で、平成12年に完成しました。

処理される牡蠣殻等は年間約6,000トンにものぼり、加工後には土壌改良肥料「かき殻石灰」として生まれ変わります。当社では鳥羽かき殻加工センターと連携し、「鳥羽かき殻石灰 しおさい」の代理販売やケアシェルの原材料としての活用しています。

当ページにて、鳥羽市鏡浦小学校の子ども達に向けて実施された「鳥羽かき殻加工センター」社会見学の様子と合わせて、かき殻がどのような過程を経て「かき殻石灰」として生まれ変わっていくのかを順を追ってご紹介します。

鳥羽かき殻加工センター 工場見学

鳥羽の漁師さんは船もトラックも手足のように運転します。鳥羽市浦村の漁師さんのトラックによく積まれているのは、養殖の過程で排出される水産廃棄物や、牡蠣やむき身にした牡蠣の殻、牡蠣小屋で食べられた牡蠣。鳥羽かき殻加工センターの指定する場所に、漁師さんたちは牡蠣殻を運びます。

積み上げられた大量の牡蠣殻は圧巻の光景です。運び込まれた牡蠣殻は約1年間、雨ざらしにして余分な塩分を落として保管されます。

1年間保管された牡蠣殻は、巨大な水槽に漬けて塩分をさらに落とします。

水槽から取り出したカキ殻は敷地に広げ、貝殻以外の異物(ボルトやロープなどの海洋ゴミ)を取り除きます。鳥羽かき加工センター職員さんの熟練したトラクターテクニックも見事です。まるで絨毯のようにカキ殻が敷地一面に広がります。

ここから、施設内に工程が移ります。まず、回収したカキ殻を「受け入れホッパー」と呼ばれる大きな箱に投入します。

「受け入れホッパー」に投入後はコンベアーでカキ殻は移動していきます。カキ殻を荒割りした後、巨大なドライヤーで熱風(400度)乾燥させます。

乾燥させたカキ殻はコンベアーをさらに移動し、粉砕機にかけられ細かく加工されます。かき殻が細かくなったら巨大な振動ふるいにかけて、均一サイズに選別。

製品サイロまで到着すれば工程も残りわずかです。サイロを移動しながら、カキ殻粉末は袋詰・計量されます。

袋詰されたカキ殻粉末は力持ちなアームロボット「ロボットパレタイシング」にて、均一に台の上に積みあげられます。そして、トラクターで倉庫へと移動します。

こちらが積み上げられた鳥羽かき殻石灰「しおさい」の完成品です。

以上が、鳥羽かき殻加工センターでの製造工程となります。

資源循環型の「かき殻肥料」をぜひ、ご活用ください。

施設ができる以前は、カキ殻やホタテ殻は農地などに野積みや埋め立てによって処理されていました。しかし、これらの貝殻は石灰分やカリウムなどが含まれ、しっかりと加工することで肥料や酸性土壌の中和剤として生まれ変わります。

水産養殖業の盛んな鳥羽、伊勢志摩だからこそ、資源を有効活用した循環型の社会を目指していくことは、私たちの使命であると考えています。

鳥羽かき殻肥料「しおさい」は重量のある商品ですので、遠方の方は農家さんグループでのまとめ買いされる方もいらっしゃいます。お近くの方であれば、直接取りに来ていただくことや配達のご相談可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。